それからのはなし 終幕
かけ隼の新選組隊士・大野右仲の過去と未来が史実通りだったら、という捏造設定の本。本文サンプル。
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斗酒隻鶏
つむ鴨とかけ隼。酒を飲みながら昔話に花を咲かせる本。本文サンプル。
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真夏の昼の夢
現代に転生した大山と新八の日比谷公園まったりお散歩本。WEB再録。
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四季四景
もののふ掌編集。冊子版『四季四景』収録。
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焼山葛
わしとお前は焼山葛 うらは切れても根は切れぬ 「だって山縣さんは焼山葛の歌もらったじゃん」 そう言った伊藤の目が座っている。飲み過ぎだ。あまりに突然の言葉だったので、山縣は直前の会話がなんだったのか忘れてしまった。 飲み足りない…
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薩摩の若手と伊藤が酒を飲む話
「無理、疲れた」 夜も遅くに突然部屋の障子を開けた新八の、第一声がそれである。「寒いから早く閉めろ」「おつかれさまです」「お邪魔してまーす」 狭い部屋で、膝を突き合わせて酒を飲んでいる三人を見た新八は、開けた障子を後ろ手で閉めながら「あれ?…
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無題(鴨薩摩)
「あの二人が並んでるとさぁ、大型犬と小型犬みたいだよね」 素振りか稽古の途中だったのだろうか。互いに木刀を手にしたまま何やら歓談している様子の大山と晋介を見つけた新八の言葉に、隣を歩いていた半次郎は一旦、間を置いてから答えた。「……まあ、言…
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裏井戸
「えーっと君、大野だっけ?」「はっ、はい!」 背後から投げられた、聞き覚えのある声に緊張しながら大野が振り返れば、予想どおりニヤアと悪い笑みを浮かべた斎藤の姿があった。「この前、島田君に頼まれて大文字屋に新入り隊士の羽織の注文に行ったの、君…
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内緒話
「ねえ、はじめー」「なんだ総司」「土方さんってああ見えてさびしがり屋じゃん?」 突然何を言い出すのだろうかこの男は。 あからさまに嫌そうな顔をして、けれど沖田の部屋で庭を眺めながら飲んでいた斎藤はそのまま立ち去ることも無く、ただ相手の顔を見…
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茫洋
初めて顔を合わせた時の、彼の印象はぼんやりとしている。 西郷は見た目からしてすでに強烈であったが、それだけではなく目を引かれるものがあった。西郷自身は鷹揚に構えおだやかな様子でありながら、周りの人間たちが西郷を中心にして動いていることはす…
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