小説

海賊と小鳥

 ぴっ、ぴよ、ぴぃ、と高く軽やかな鳴き声が聞こえたのはウィリーの頭上からだった。それに気が付いたドラコがしみじみとした様子で眺めながら頷いて見せる。「鳥の巣のような頭、って表現はあるけどそれ、本当に鳥の巣だったのか」「違ぇよ! なんかさっき…