外伝2 異世界で王妃になったメインヒロイン(仮)、後日の話。
LINEの画面に表示されたのは『こんばんは!』と文字が書かれた可愛らしい猫のイラストのスタンプだった。そういえば彼女の使っているアイコンも猫の写真だ。『聞きたいことがあるんだけど、会えますか?』 メッセージや通話でやり取りするよりも会って…
異世界生還シリーズ
外伝2 異世界で王妃になったメインヒロイン(仮)、バッドエンドルートを回避できませんでした。
私はどこで、何を間違えてしまったのだろうか。 「不憫には思うが、諦めてくれ」 そう言って目の前に立つ男の声は、本当に憐憫を含んでいた。大広間の冷たい床に膝をついて俯いていた王妃はそれを聞いて、しっかりと顔を上げて相手…
異世界生還シリーズ
第7話 ドンキでお買い物
コンビニのない異世界には当然ドンキもなかったが、ドンキの上から下までごちゃごちゃとした「何でもある」雑然とした雰囲気は、大きな街の少し外れにあった道具屋を思い出させた。 あそこも何だか色々置いてあったり吊るしてあったりしたなぁと思い出しな…
異世界生還シリーズ
第6話 学校帰りのコンビニ
「晃、ちょっとコンビニ寄って良いか?」「いいよー」 なんてことのない学校帰りの寄り道だが、特に用事もなく目についたコンビニに入ってしまう癖が晃と直尚、どちらにもつきつつある。「なんか、だから何というわけでもなく便利さを享受したくなる……」「…
異世界生還シリーズ
第5話 昼休みの屋上
「思い出した!」 隣で直尚が急に声を上げたので、びっくりしてパックのコーヒーミルクを握り潰しそうになる。「おい」「あ、悪い。大丈夫か?」 屋上の床に少しこぼれただけで、昼飯のパンや晃の制服が無事であることを確認した直尚は話を続けた。「この前…
異世界生還シリーズ
外伝1 異世界の皇太子に婚約破棄された元悪役令嬢は百合ルートに突入しました。
1.「婚約を破棄して欲しい」 そう告げた皇太子の隣には異世界から来たという可憐な少女が並んでいた。そうして私は察してしまう。 ――この世界、わたくしが悪役令嬢なのだわ。 悪役令嬢と呼ばれるものが具体的にどのような存在なのか、実はよく知らない…
異世界生還シリーズ
第4話 ジャンプとマガジンとswitch
溜まっていたジャンプは退院後、通学再開前の自宅待機中に全部捨ててしまった。家にある一番古いものを読み返しても内容を思い出すことができなかったからだ。「俺もマガジン捨てたよ。四十年以上間が空いたからなぁ」「向こうに行ったばかりの頃はあんなに…
異世界生還シリーズ